40代おばさんが、漢検2級にチャレンジした際の、実際に使用した問題集などの紹介です。
はじめに
漢検の勉強をする際、もともと漢字に強い方は、問題集など買わずに、ネット内にある問題を解きながら復習するだけで、試験に対応できるかもしれません。これなら、受験費以外は無料ですみます。
・・が、しかし、私はそんなわけにはいきませんでした(もともとの漢字の知識が乏しい為)。実際に私が漢検2級の勉強する際には、2冊の問題集を使用しました。それプラス、電子辞書といくつかのサイトにお世話になりました。漢検2級についてネットで検索してみると、多くの方が、問題集1冊だけを隈なく勉強されて合格しているようです。なので自分に合った問題集一冊で十分合格できるのだと思います。でも私は問題集は2冊必要でした。その理由などについても述べたいと思います。
2冊の問題集に加え、私は電子辞書とネット内の漢字辞書サイトなども必要不可欠でした。漢検の勉強をする時は、常に電子辞書とタブレットを側に置いておきました。
問題集について
私が使用した問題集は、この2冊です。
2冊とも優れた問題集です。それぞれに違った良い点がたくさんあります。この2冊の問題集の良い点を読んでいただけると、私がなぜこの2冊を両方とも購入したのか、分かっていただけると思います。
では先ず、お勧めの一冊目。
こちらの漢検2級漢字学習ステップ(日本漢字能力検定協会)です。
私が利用したのは(上の写真)古いバージョンですね。2020年に最新版が出版されています。
こちらの問題集は、2級の新出漢字が1ステップごとに7文字ずつ学習できる仕組みになっています。1日7文字ずつ覚えるのは、そこまで苦にならないのではないでしょうか。私にとっては、良いペースでした。
[私がこの問題集が好きな理由]
・新出漢字1文字ずつ、読み、画数、部首、漢字の意味、用例、筆順が記載されている。
おかげで、漢字辞書を使う手間が省けました(用例の語彙で意味の分からない言葉や四字熟語は辞書を使用しましたが)。
・各ステップ7文字ずつ学習でき、ステップ毎に練習問題が70問前後ある。
この7文字というのは一度に学習するのにちょうど良い量でした。全部で28ステップまであり、1ステップずつ進めば、1ヶ月で2級の新出漢字176文字を網羅できます。
・6ステップ後に力だめしの問題が70問程度がある。
年齢も40代ともなると、忘れるのが早いです。なので、定期的に覚えた漢字の復習ができるのはとても良かったです。
・「パワーアップ」では、読み、書き取り、送りがな、部首、熟語の構成、四字熟語、対義語・類義語、同音・同訓異字、誤字訂正それぞれのセクションの問題に分かれての問題が記載されている自分が苦手なセクションを集中して学習できて便利です。
・「総まとめ」と称し、模擬試験が3回分ついている
3回分の模擬試験は助かります。模擬試験1回だけだと、ちょっと心細いですからね。私の場合は、ネット上の模擬試験を印刷したり、補習校からも過去問を頂けたりしたので、模擬試験はトータルで7回くらいできました。
いろんな方が、日本漢字能力検定協会で出している、過去問題集も勧められていますね。
もう一冊のお勧め問題集は、漢字検定2級[頻出度順]問題集(高橋書店)です。
このシリーズは3級、準2級も持っていて、気に入っています(3級、準2級は高橋の漢検シリーズの問題集しか購入していません)
[私がこの問題集が好きな理由]
・A、B、Cの3つランクに分かれており、頻出度の多い問題から学習できる
よく出る問題から、3つのランクに分かれており、Aランクは最頻出問題2441問、Bランクは重要問題1617問、Cランクはダメ推し問題664門となっているので、効率良く合格しやすいように学習ができる仕組みになっています。過去10年分の漢字検定試験内容を分析しているらしいので、心強いです。
・一問一答、赤チェックシート付き、解答も同じページにある
解答が同じページの下に赤字で書いてあります。赤チェックシートで隠せるので便利です。解答のページが違うページだと、隙間時間でちょっと勉強したい時には不便です。
但し!中年のおばさんにとっては、この赤文字がネックでした(涙)。夜になると老眼で、小さい文字が読めない…(苦笑)。赤文字は特に見えなくなります。老眼鏡をかければ大丈夫でしたが、赤文字はそんなデメリットがありました。
・四字熟語の簡単な意味が書かれている
すべての四字熟語の意味が一つずつ書かれています。これはいちいち調べなくて済むので、時間短縮したい方には便利なはずです。
・熟語の構成の解答欄に、簡単な解説が書かれている
「熟語の構成」の箇所は、ウとエの違いがイマイチ理解できなかった私。この問題集は全ての熟語に簡単な解説が書いてあるので、本当に助かりました。これがなかったら、熟語の構成はちょっとお手上げだったかもしれません。これについては、3級からずっと助かっています。
・模擬試験が2回分ついている
模擬試験は、とにかく必要なので、2回文ついていて助かりました。しかも、この2回分とは別の模擬試験が、特典として、高橋書店のサイトでダウンロード可能なのです。じつはこれは、誰でもダウンロード可能なので、高橋書店のサイトを見ると良いと思います。頻出漢字学習ポスターというのもあり、印刷して冷蔵庫に貼っていました。
電子辞書について
とにかく、電子辞書にはお世話になり、何度か電池交換をしました。私が使用した電子辞書ですが、SEIKOの電子辞書SR9200です。2002年に購入したものを長年使っています。
この電子辞書の中に学研の「漢字源」が入っていて、部首、画数、読み方、意味はもちろん、「解字」と称して、漢字の成り立ちの説明が書いてあり、なかなか覚えられない漢字を覚える時にとても役にたちました。「広辞苑」も入っているので、分からない熟語を調べる時にも利用しました。電子辞書でなくても、ケータイやパソコンがあれば漢字はいくらでも調べらます。私は慣れているせいか、電子辞書の方が使用回数は多かったと思います。
散々お世話になった電子辞書ですが、2002年に購入した物なので、発売されてから約20年の間に、部首や画数など色々と改定された漢字もあります。説明なども若干古い情報の漢字もあり、最終的にオンラインの辞書を頼りにした漢字もいくつかありました。最新版の電子辞書を購入したいとずっと思っているのですが、今まで使ってきた電子辞書に愛着がありすぎて、保留中です(しかも、セイコーさんは2015年で電子辞書ビジネスから撤退しているし…)。
便利なオンライン辞書
ネット内に、いくつか辞書があります。便利な世の中ですね。オンラインのお勧め漢字辞書をいくつか紹介します。
一つ目は、こちらの「漢字辞典オンライン」です。
漢字の読み書きや部首、画数など、基本的な情報に加え、書き順やその漢字を使用している四字熟語の例まで載っており、さらに四字熟語の意味も載っています。
画数からも検索できるので、読み方を知らない漢字を調べる時にも便利です。
スマートフォン版はこちらです
もう一つのオンライン漢字辞書は、こちらの「漢字辞典ネット」
こちらも、「漢字辞典オンライン」と同じように漢字を調べられます。
そして、おまけはこちらの「漢字の正しい書き順(筆順)」
漢字を学習するにあたり、書き順もきちんと覚えたい私は、個人的に昔からこのサイトに一番お世話になっています。見やすいです。このサイトには書き順の基本的なルールなども載っているので、便利です。
漢字検定学習関連サイト
漢検に役立つ関連サイトもいくつか紹介します。
先ずはこちらのサイトです。漢字検定2級の問題がずらっと載っています。
私は購入した問題集でしか学習していないのですが、このサイトですと、携帯でいつでもどこでも勉強できて便利そうです。私は昭和育ちなもので、どうしても紙の問題集じゃないと目が疲れるのですが、隙間時間などにやるのには、丁度良いと思います。もともと漢字に強い方は、敢えて問題集を購入しなくても、こちらの問題だけで十分事足りると思います。
それにプラス、日本漢字能力検定の公式サイトの過去問題は必ずチェックです。
最後に
私が漢検2級を勉強した時には、問題集を2冊、電子辞書、タブレット(ネット)を使用しました。問題集は、何度も繰り返して隈なくやれば、一冊だけで合格できると思います。実際多くの学生さんなどが、一冊のみで合格しています。私が紹介した問題集は、どちらも評判(レビューなど)が良いのでお勧めします。
2級の新出漢字をパッと見て、書けそうもない漢字が半分以上あるならば、1文字ずつ確実に学習できる「漢検2級漢字学習ステップ」が良いと思いますし、勉強する時間があまり取れず、とにかく効率良く2級を合格したいという方は、「漢字検定2級[頻出度順]問題集」で、数多くの問題を解いていくのがお勧めです。他の出版社からも漢検の問題集は出ているので、一概には言えませんが、問題集を購入の際に参考になれば幸いです。